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妻であること、女であること(仮
第6章 一人の時間で思い出すこと
俺は、カラオケで密着した陶子さんを思い出した。

触れた背中の柔らかな感触。
ブラウスの下にあるブラの感触。
肩を抱いた時の、小さな身体。
微かに香る優しいかおり。
俺を見上げ、目が合うと慌てて視線を逸らす仕草。

あのまま…抱きしめてしまいたかった。

あまりにもブラウスは薄く、
あっという間にブラのホックを外せるほどで、
俺の理性を壊しそうになっていた。
ホックを外し、慌てる陶子さんの手をどかし、
ブラウスの上から胸の膨らみに触れたかった。

できれば
そのまま唇を、重ねたかった。

陶子さんはひどく悩んでるというのに。

そう、今も陶子さんは悩んでるというのに、
俺は下半身に熱いものを感じていた。

久しぶりに妄想だけで熱くなる自分に驚きながらも、
その妄想を止められない。
目を閉じたまま下半身に手を伸ばし、
俺はまた陶子さんとの触れ合いに妄想を膨らませた。

カラオケに行かず、部屋に連れてくればどうなっていたんだろう。
昔のように、俺の部屋で何かが起きそうになったかもしれない。
何も着ていない、陶器のように白く滑らかな
陶子さんの肌に触れることができたかもしれない。

いや、そんなことはないだろう。
わかっている。
陶子さんはそういう人ではない。

わかっているけど妄想は止まらなくて、
俺の頭の中では、もう俺と陶子さんは強く繋がっていた。

陶子さんの寂しい身体を、俺が満たすように…。
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