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妻であること、女であること(仮
第5章 苛立ち
side 陶子
帰りたくない。
顔も見たくない。
話したくもない。
でも、本当のことが知りたい。
いや…知りたくない。
自分の考えが矛盾だらけで、なかなか西谷君に返事ができないまま、
私は、背中に触れる西谷君の手に癒されていた。
手が触れているだけ。
それだけなのに、優しさを感じる。
揉め事は嫌い。
夫に聞きたいことはあっても、聞きづらい。
はぁ…、もういっそ
「このまま時間が止まってしまえばいいのに」
「俺もそう思います」
西谷君の声は、とても近くから聞こえた。
落ち着いてみると、西谷君が私に触れているのは、
背中に置かれている手だけではないことに気づいた。
私の肩も腕も、西谷君のどこかに触れているし、
私の足も、西谷君の足は寄り添っていた。
まるで…あの日のように。
帰りたくない。
顔も見たくない。
話したくもない。
でも、本当のことが知りたい。
いや…知りたくない。
自分の考えが矛盾だらけで、なかなか西谷君に返事ができないまま、
私は、背中に触れる西谷君の手に癒されていた。
手が触れているだけ。
それだけなのに、優しさを感じる。
揉め事は嫌い。
夫に聞きたいことはあっても、聞きづらい。
はぁ…、もういっそ
「このまま時間が止まってしまえばいいのに」
「俺もそう思います」
西谷君の声は、とても近くから聞こえた。
落ち着いてみると、西谷君が私に触れているのは、
背中に置かれている手だけではないことに気づいた。
私の肩も腕も、西谷君のどこかに触れているし、
私の足も、西谷君の足は寄り添っていた。
まるで…あの日のように。

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