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妻であること、女であること(仮
第3章 疼きを思い出す身体
「そ、そーなんだ」

朝夏もそんなことを言ってた。

それにしても恥ずかしいな、この会話。
昔、赤裸々な話をしていた仲だったのに、
今はどう答えていいのか悩んでしまう。

『そうそう、今、まさに女盛りで感度も最高なの!』
なんて言るわけがない。
でも本心ではそう思っている自分がいる。
特に西谷君に再会してからはそうだ。

寂しい夜に目を閉じると、じんわりと下半身が疼くようになった。
尚太が寝ていると、そこにそっと手を伸ばす日もあるくらいだ。
若い時は外イキで満足していたのに、中の刺激が欲しくなる日も…。

「だから、そんな頃に断られるとか
なんだろ〜って無茶苦茶悩みました」

「そ、そーだよね。
35歳なんて普通に若いしまだまだ…ねぇ」

当たり障りのない答えしか言えないのに、
頭の中では感度や刺激のことを考えてる自分が恥ずかしい。

「男はだんだん下り坂なのに、
女の人はどんどん上り坂ってバランス悪いですよね。
あ、だから俺思うんですよ。
年上女房って理にかなってるなって」

そうかも…。
子育てがひと段落して、
自由ない夜を過ごせるようになったら、
男性は下り坂。
それが本当なら年下の男性と結婚するのはアリなのかも。

「ま、まぁ、そうかもねー。
けどさ、夫婦はソレだけじゃないから」

そう思いたい、私。

でも、話せば話すほど、
セックスレスから目を背けてきた自分に気づき、
辛く悲しかった時を思い出す。
更には、レスが歳のせいではない気がしてきて
不安な気持ちになっていく。

夫は、なぜレスになったんだろう。

夫には、やっぱり女性がいるのではないだろうか…。
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