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妻であること、女であること(仮
第3章 疼きを思い出す身体
「え〜と…、分からないみたい。
いつの間にか?
で、あれ?って思って誘ってみたら、
疲れてるからとか言われて…もうそのままずっと、的な?」

「うーん。
理由なんてそれぞれだとは思うんだけど、
なんで?って聞けないじゃないですか。
そうなっちゃった時って。
相手が本音を言ってくれるかどうかもわからないし…」

「そうよね…」

その後、私と西谷君はしばらく静かに食事をした。
話すより、頭の中で考えたいことが沢山あったからだ。

私も夫から誘われて何度か断ったことはあった。
巧のことで忙しくて疲れていた頃だ。
でも、それだけでレスになるの?
いつの間にか誘われなくなってたから、正直理由はわからない。

もちろん、『どうして?』なんて聞いたこともない。
若くない私の身体に魅力がないからだろうと、
夫の誘わない理由を私は勝手に決めつけていた。

西谷くんの奥さんは、何歳なんだろう…

「すみません。
なんか暗くなっちゃいましたね」

「ううん、いいの。
勉強になる。
昔もこうだったよね。
男の気持ち、女の気持ち、お互い教え合いっこしてさ」

「そーですね。
無茶苦茶勉強になってました。
レスになった頃、思い切って陶子さんに連絡すればよかったです」

「ほんと。
連絡くれたらよかったのに。
10年くらい…前?」

「そうです」

ほんとにそう思っていた。
10年くらい前、私のレスも始まりかけた頃だった。
始まりかけたあの頃に、夫の気持ちが分かっていたら、
何か変わったかもしれないのに…。

「奥さんって年下だったの?」

「いえ…、年上でした。
レスになった頃35くらいかな…。
女盛りです」

「え?女盛り?」

「え?違いましたっけ?」

「いや、知らない」

「確か、女の人は40代になってから発達する部分とかもあって、
若い時より大人になってからの方が気持ちもいいし
欲求も強くなるって聞きましたよ」
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