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妻であること、女であること(仮
第3章 疼きを思い出す身体
男の人が、こんなに近づいたのは久しぶりで、
しかもそれが不意のことで、私の髪には、
きっと西谷君の唇は触れていて……、
きっと今、私の耳は赤くなっているだろうと思った。
「がっかりとか、嬉しいです」
携帯で話そうと言ったのに、西谷君は小声でそう囁いた。
嬉しいなんて言わないでよ。
勘違いしちゃうじゃない。
「冗談ばっかり。
携帯で話して下さいな」
そう言って、私は、ほんの少し西谷君から離れるように腰をずらした。
西谷君の行動が嫌だったわけじゃない。
とにかくこんなことが不慣れで、
どのくらいの距離感で接すればいいのか分からなかったのだ。
正直、ちょっとドキドキしていた。
自分が女であるということを思い出した気がした。
悪い気は…しなかった。
『叱られたので携帯にします。
もうここで会えなくなるけど、
これからもメッセージ送ってもいいですか?』
『うん。どうぞどうぞ。
あ、そういけば
夜メッセージくれた時
何か話したいことあった?』
『はい、ありました』
『ごめんね、寝るとか言っちゃって。
どんな話?』
『メッセージだと打つの大変なんで
ココ以外で会って話を聞いてもらえませんか?』
えっ…
ちらっと西谷君の顔を見ると、
西谷君はお願いしますって顔で少し頭を下げた。
仕事の悩みかもしれないな。
私に聞いて欲しいなんて。
西谷君のことは夫もよく知ってるし、
二人で会っても大丈夫だろう。
そう思った私は、指でOKサインをして見せた。
すると西谷君は、ニコリと笑って、また少し頭を下げた。
しかもそれが不意のことで、私の髪には、
きっと西谷君の唇は触れていて……、
きっと今、私の耳は赤くなっているだろうと思った。
「がっかりとか、嬉しいです」
携帯で話そうと言ったのに、西谷君は小声でそう囁いた。
嬉しいなんて言わないでよ。
勘違いしちゃうじゃない。
「冗談ばっかり。
携帯で話して下さいな」
そう言って、私は、ほんの少し西谷君から離れるように腰をずらした。
西谷君の行動が嫌だったわけじゃない。
とにかくこんなことが不慣れで、
どのくらいの距離感で接すればいいのか分からなかったのだ。
正直、ちょっとドキドキしていた。
自分が女であるということを思い出した気がした。
悪い気は…しなかった。
『叱られたので携帯にします。
もうここで会えなくなるけど、
これからもメッセージ送ってもいいですか?』
『うん。どうぞどうぞ。
あ、そういけば
夜メッセージくれた時
何か話したいことあった?』
『はい、ありました』
『ごめんね、寝るとか言っちゃって。
どんな話?』
『メッセージだと打つの大変なんで
ココ以外で会って話を聞いてもらえませんか?』
えっ…
ちらっと西谷君の顔を見ると、
西谷君はお願いしますって顔で少し頭を下げた。
仕事の悩みかもしれないな。
私に聞いて欲しいなんて。
西谷君のことは夫もよく知ってるし、
二人で会っても大丈夫だろう。
そう思った私は、指でOKサインをして見せた。
すると西谷君は、ニコリと笑って、また少し頭を下げた。

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