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真夏の熟果-裂けて堕ちたザクロの緋い実
第12章 躾けられ
娘はたぶん、二度と口を利かないでしょう。

幸い、父親である夫とは口を利かない関係。

娘から夫に伝わる可能性は低い。

でも、娘のこれからの成長にも

大きな影響が出るのは確実。

まして、高校受験を控えているこの時期。

娘が大学生だったり、社会人だったら、

まだ、影響は小さいかもしれないけど、

過敏な思春期・第二次性徴の時期。

ここは、我慢して、彼らの言いなりになるしか。

要するに、彼らの言う『素直に』なるしかなかった。


「奥さんって、こういうのが好きなんだろ?恥ずかしい恰好で、写真を撮られながら叩かれるっていうヤツ」


壮太くんの声が聞こえた。


「要するに、マゾなんじゃないの?」


壮太くんの声に応じるように、

翔太くんの声が聞こえた。

マゾ?マゾヒスト…。

違う…。私は首を振った。


「違うって」


葵ちゃんがそう言って笑った。


「だとしても、俺達が奥さんをマゾにしてやるよ」


翔太くんの声がして、

と、同時に尻を叩かれた…。

しかも、相互に右、左と連続して…。

さすがに、これは痛くて、


「痛いッ!」


と、言うと、壮太くんの声で、


「叩いてばかりだと痛いよな。翔太、百均で買ったアレ、使おうぜ」


と、聞こえた。

百円均一ショップで購入したって、何を?


「ジャジャジャジャーン」


と言う翔太くんの声。


「スティックライト!」


まるで、ドラえもんが

道具を出すときのような話し方だった。


そして、壮太くんが、


「LEDライト!」


と、これまた、ドラえもんが

道具を出すときのような話し方。

私は声のした方に振り向いて

二人を相互に見た。

翔太くんの手には、

コンサート会場などで見かける

棒状のスティックライト。

壮太くんの手には、

棒状の懐中電灯。

どちらも点灯していた。

それを手にして、

まずは、壮太くんが近づいて、

私の着ている競泳水着を確認するように、

懐中電灯のライトで照らした。


「確かに、湿っているというか、濡れているぜ。夜中の公園で、競泳水着を着て、俺達に見られて、ケツを叩かれて、感じちゃいましたってか。奥さん、本当、エロいって言うか、変態だよな」


振り返った私の顔を

壮太くんが見て笑った。
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