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真夏の熟果-裂けて堕ちたザクロの緋い実
第11章 一枚上手
私は眉をひそめながら、

翔太くんの顔を見た。

そして、壮太くん、俊也くん、

葵ちゃんを見た。

それぞれの視線が、

子供向けのアスレチック遊具に

視線が向けられていて、

『登れ』というのが総意のようだった。


私の目の前には、

子供向けのボルダリングのような

手足を掛けるホールドがついた板が、

斜めに掛けられていた。


「そこから登って」


翔太くんが話した。

言われるままに、私はそれを登った。

立ったままでは登るのは難しく、

手をついて、

ボルダリングのホールドのような突起を

掴んで登り始めると、


「いいねぇ!デカ尻がヤバいくらい強調されて、っていうか、食い込みが凄いぜ」


と、話しながら、

スマートフォンのカメラで

写真を撮る壮太くん。

深夜の公園に響く、シャッター音…。


「こっち見て、笑って」


と、言いながら笑う翔太くん…。

顔をそちらに向けたけど、

『笑って』と言われても…。

なんとか、笑みを浮かべるのが精いっぱい。


「こっち向いてピースしてよ」


今度は壮太くんが反対側から…。

それに応えながら、上に登りきると、


「滑り台を、滑っておりて」


と、翔太くんの指示が…。

滑り降りると言っても…。

滑る?

競泳水着の布地の部分は滑ると思うけど…。

肌を露出しているところは、

滑るかどうか…。

でも、滑るしかない…。

滑ってみた…。

やはり、滑らない…。

でも、何とか、下まで降りた。


「すげぇ!」


私を見て俊也くんが言いながら、

撮影を続けていた…。

レンズの先にある私の競泳水着のフロント。

見るまでもなかった。

食い込んで、痛いほど…。

それを慌てて私は戻した…。


その様子を見て、笑う葵ちゃん…。

笑いながらも、

スマートフォンのカメラのレンズは

ずっと、こちらに向いていて、

撮影は継続中。


「今度は、ブランコ。乗ってみなよ」


翔太くんがブランコを指差しながら話した。


「そうそう、立ちこぎで」


壮太くんが注釈を入れた。

言われた通りに、ブランコに近づくと、

板に足を乗せて、乗った。

そして、膝に力を入れて、漕ぎ始めた。
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