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えちちな国のありす
第3章 媚薬おなに〜でイッちゃう☆
出てこれないからいいようなものの、
今までの傾向と対策からいって、絶対ヤバイやつである。

私の警戒心はマックスだ。

一方、青年はというと、瓶の中からさっきから盛んに何か言ってる。
だけど、いかんせんミニサイズで声が小さくてよく聞こえない。

「え?何?なんて言ってるの!?」

ふるふると瓶を振ると中であっちこっちに頭をぶつけてしまったらしく、
猛然と拳をフリフリして怒ってるみたいだ。
でも、ちっちゃいからちっとも怖くない。

耳をピッタリと瓶にくっつけて澄ましてみると、やっと何を言ってるか聞こえた。
「ざけんな!こら!出せ、こっから出せや!」

…ヤンキーか、こいつ。

「私は、ありす
 あなた、お名前は?」

尋ねてみるも、つーんとあっちを向いて腕組みしている。
なるほど、なるほど…そういう態度を取るわけね?

また、何度か瓶をフリフリする。
中でごんごん、ごんごん、青年は転げ回り頭をぶつけ、
もんどり打つ。

もう一度、耳を澄ませる。
「うらああ!てめえ、こら!殺すぞ!」

もう一度フリフリ。
ごんごん、ぐるぐる
ついでに縦にシェイクしてみた。
頭を天井に床にぶつけて目から星がバンバン出ている。

どうかな…?
もう一度、耳を澄ませる。
「も、もうやめてください、お願いします
 あ、アキです、名前、アキですぅ!!」

うんうん、よろしい。
では…っと。

「あなた、もしかして、この2つの薬、
 どっちがちっちゃくなるやつか、知ってる?」

これが聞きたかったのだ。
この部屋にいるんだ、もしかしたら知ってるかも、と思ったわけだ。
決してちっちゃい生き物をいじめて喜ぶ小学生ではないのだ。

いや、若干、涙目になってる男の子がかわいいというのもあるにはあるが…

耳を澄ませてみると。

「教えるから、こっから出してください」

ペコペコ必死にお願いしてくる。
目も涙目なので相当反省したらしい。

「分かったわ。
 出してあげるから教えて?」

私が言うと、アキが大声で『青い方!』と叫ぶのが聞こえた。

よし、青ね!

私は青い方の瓶の蓋を開ける。
爽やかなサイダーみたいないい匂いがする。
見た感じ美味しそうである。

じゃあ、いっただっきまー…

ここに来て、私ははっとあることに気づいた。
これ、私ちっちゃくなったら瓶開けらんないんじゃ…?
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