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キモおじ ~もう一つのエロ本を拾っただけなのに~
第2章 《届いた招待状》
卒業式を3日後に控えた、水曜日の夕方。
友人とカフェで寄り道をしてから帰宅した優香は、エントランスの集合ポストを開けた。
チラシや郵便物に混じって、奥の方にポツンと、1通の封筒が入っていた。
「あれ……?」
それを見た瞬間、優香の全身の血の気が引いた。
真っ白な、A4サイズの封筒。
宛名には『桂木 優香 様』と、見覚えのある整った字で書かれている。
隅には、きちんと消印の押された切手が貼られていた。間違いなく、郵便物としてこのポストに配達されたものだ。
(嘘……なんで……)
心臓が、痛いほど激しく鼓動を始める。
顔や制服を見られただけではない。私のフルネームも、この家の正確な住所も、すべて彼に完全に把握されていたのだ。
優香は震える手で封筒を掴むと、転がるようにして自室へと駆け込んだ。
ドアを閉め、鍵をかける。荒い呼吸を繰り返しながら、ベッドの上に封筒を投げ出した。
見なかったことにして、捨ててしまいたい。
しかし、中身を確認しなければ、自分が今どれほどの危機に直面しているのかがわからない。
優香は覚悟を決め、震える指先で封筒の糊付けを剥がした。
中から出てきたのは、数枚の写真と、数枚の便箋、そして、少し厚手のカードだった。
「ひっ……!」
写真を見た優香の口から、悲鳴が漏れた。
そこに写っていたのは、紛れもなく優香自身だった。
公園のベンチから白い封筒を回収する姿。リュックにエロ本をねじ込む姿。そして、ベンチの裏の隙間に、こっそりとメモを隠す姿。
遠くから望遠レンズで狙ったのだろう。画質は少し粗いが、制服のディテールも、優香の顔も、はっきりと確認できる。
あの男は、最初からすべてを記録していたのだ。
パニックになりながら、優香は便箋に目を落とした。
友人とカフェで寄り道をしてから帰宅した優香は、エントランスの集合ポストを開けた。
チラシや郵便物に混じって、奥の方にポツンと、1通の封筒が入っていた。
「あれ……?」
それを見た瞬間、優香の全身の血の気が引いた。
真っ白な、A4サイズの封筒。
宛名には『桂木 優香 様』と、見覚えのある整った字で書かれている。
隅には、きちんと消印の押された切手が貼られていた。間違いなく、郵便物としてこのポストに配達されたものだ。
(嘘……なんで……)
心臓が、痛いほど激しく鼓動を始める。
顔や制服を見られただけではない。私のフルネームも、この家の正確な住所も、すべて彼に完全に把握されていたのだ。
優香は震える手で封筒を掴むと、転がるようにして自室へと駆け込んだ。
ドアを閉め、鍵をかける。荒い呼吸を繰り返しながら、ベッドの上に封筒を投げ出した。
見なかったことにして、捨ててしまいたい。
しかし、中身を確認しなければ、自分が今どれほどの危機に直面しているのかがわからない。
優香は覚悟を決め、震える指先で封筒の糊付けを剥がした。
中から出てきたのは、数枚の写真と、数枚の便箋、そして、少し厚手のカードだった。
「ひっ……!」
写真を見た優香の口から、悲鳴が漏れた。
そこに写っていたのは、紛れもなく優香自身だった。
公園のベンチから白い封筒を回収する姿。リュックにエロ本をねじ込む姿。そして、ベンチの裏の隙間に、こっそりとメモを隠す姿。
遠くから望遠レンズで狙ったのだろう。画質は少し粗いが、制服のディテールも、優香の顔も、はっきりと確認できる。
あの男は、最初からすべてを記録していたのだ。
パニックになりながら、優香は便箋に目を落とした。

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