この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
キモおじ ~もう一つのエロ本を拾っただけなのに~
第3章 《終わりの始まり》
午後6時ちょうど。
優香は、905号室のドアの前に立っていた。
鉄の扉の向こうに、あの男がいる。優香のすべてを監視し、自分の液体を飲ませていた、あの薄毛で小太りのおじさんが。

深呼吸をし、震える手でインターホンを押した。
ピンポーン、という無機質な音が鳴る。
十秒ほどの沈黙の後、ガチャリと鍵が開く音がして、重いドアがゆっくりと開いた。

「いらっしゃい、優香ちゃん。卒業おめでとう」

隙間から顔を出したのは、やはりあの男――滝本聡だった。
薄くなった頭頂部。突き出た腹。そして、脂ぎった肌に浮かんだ、ねっとりとした歪な笑顔。
直接聞くその声は、手紙の文面から想像していた紳士的なものとは程遠く、優香の全身の毛穴が粟立つほどの不快感に満ちていた。

「さぁ、入って」

聡はドアを大きく開け、玄関の中へと優香を誘った。
部屋の奥から、むわっとした生温かい空気が流れ込んでくる。
その空気に混じって、優香の鼻腔を突いたのは――あの、強烈な生臭い匂いだった。
コンドームに詰められ、優香が顔に塗り、飲み込んでいた、あの男の液体の匂い。それが、この部屋全体に染み付いている。

「うっ……!」

優香は口元を覆い、反射的に後ずさりした。
無理だ。理屈ではない。細胞が、本能が、この男とこの空間を激しく拒絶している。
あんな写真、ばら撒かれたっていい。この男の部屋に入るくらいなら、人生がめちゃくちゃになった方がマシだ。

「ごめんなさいっ……!」

優香は踵を返し、廊下を走って逃げようとした。

「待ちなさい」

背後から、低く冷たい声が響いた。怒鳴り声ではない。だが、優香の足を縫い止めるには十分な威圧感があった。

「逃げるなら、止めないよ。でも、そうしたら君の高校生活の美しい思い出は、あの写真と一緒にご両親の元へ届くことになる」
「……っ」
「約束するよ、優香ちゃん。何もしない。ただ、君にどうしても『見せたいもの』があるんだ。それを見たら、写真も手紙も全部返してあげる。そのまま帰っていい」

優香は立ち止まった。
見たら、帰っていい。すべてを返してくれる。
その甘い言葉が、恐怖で麻痺した思考にすがりつくような希望を与えた。

「ほんと、ですか……? 見たら、帰して、くれるんですか……?」
「あぁ、約束する。だから、中へおいで」
/15ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ