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蝶恋乱舞~禁断の策略愛に溺れて
第5章 熱田での再会
───願いを受け止めた。
昔から神前で吹く風には、そのような意味があるという。
───よかった。
帰蝶は思った。信長はきっとこの窮地に打ち勝つことができる。
そこまで考え、ふと立ち止まる。
───でも、信長が勝ったら、美濃はどうなる?
まさか、信長の手によって滅ぼされてしまうのだろうか。
信長の無事を祈れば、故郷を見捨てることになりかねない───。帰蝶は改めて戦慄した。
道三や身内の者たちの顔が、脳裏をかすめた。そして、いつもまぶたの裏で思い描いているあの愛おしい男の顔を思い、息をつめた。
───光秀。美濃から逃げて、尾張に来て。

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