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蝶恋乱舞~禁断の策略愛に溺れて
第5章 熱田での再会
そのとき再び、柔らかな風が帰蝶の髪を舞いあげた。
「また風」
風が吹いていく先を見届けるように、振り返る。帰蝶はそこで、動きを止めた。
なんということか。
大神様は帰蝶の二つ目の願いを聞き入れてくださったということなのか。
振り返った先に、その人が立っていたのだ。
凛と背筋が伸びた長身に、瞳の色に似た濃紺色の肩衣姿。
楠の枝がおりなす木漏れ日に目を細め、帰蝶に向かって微笑んでいる。
帰蝶の口から、ずっと忘れられずにいたその男の名前が零れた。
「光秀」

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