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御朱印女と怪談男〜にさつめっ☆〜
第21章 国生みの島と出会いの縁(中編)
【国生みの島と出会いの縁(中編)】
車に乗って再び県道に出る。
「このまま次の神社に行くの?」
次の神社は沼島八幡神社だと教えてもらっていた。私が名を知らなかった『気長足媛命(おきながたらしひめのみこと)』を祀っている神社のようだ。
「んにゃ、ちょっと寄り道」
ナビは、島を南下する方向を目指している。方角的には沼島に渡るための土生港の方に近寄っているようだったが途中で海寄りの狭い道にハンドルを切っていた。細い山道をクネクネと南下して、たどり着いたのは、『生石公園』という場所だった。
「公園?」
看板には『瀬戸内海国立公園 生石公園』とあり、第一砲台跡、第二砲台跡・・・などの記載がある。
なんだろう?
ちょっと首を傾げる。ここが四女神巡りとは関係なさそうということだけはわかる。
「なんで公園?」
「ん?・・・ああ、次の場所行くのにちょっと時間があるからな」
どうやら、船の時間があるみたいで、その時間調整のため、というのがひとつの目的らしい。そして、もうひとつは・・・
「ここ、ホラースポットなんだってさ」
と言って、ちょっとニヤっとしていた。
な、なるほど・・・自分が来たかったのか・・・。
忘れかけていたが、さすが『怪談男』である。
こういうの好きなんだ。
説明文によると、ここ『生石公園』は旧大日本帝國の要塞があったところで、別名『由良要塞』。廃墟になっているということで、地元ではホラースポットとして有名らしい。
私達が降りた第2駐車場からほど近いところにまず現れるのが『生石山堡塁跡(おいしやまほうるいあと)』だ。海に向かって赤錆た砲台が据えられていたり、低いレンガ造りの堡塁が続いていたりする。時折、塹壕跡のようなものも見て取れた。
この堡塁自体、地面に埋もれていたものが発掘されたものらしいし、レンガを割って樹が生えている場所もあったりする。そんなところからも、作成当時から大分時間が経っていることがうかがえた。
「今は真っ昼間だからそれほどでもないけど、これ、夜に来たら確かにホラーだよな」
そう素直さんが言うように、フェンスに囲まれた赤レンガづくりの砲台跡は、正に『兵どもが夢の跡』といった風情だ。ツタが絡みつき、木々が生い茂り、朽ち果てた遺構の中に、往時の人々の何かの思いを感じてしまう。
車に乗って再び県道に出る。
「このまま次の神社に行くの?」
次の神社は沼島八幡神社だと教えてもらっていた。私が名を知らなかった『気長足媛命(おきながたらしひめのみこと)』を祀っている神社のようだ。
「んにゃ、ちょっと寄り道」
ナビは、島を南下する方向を目指している。方角的には沼島に渡るための土生港の方に近寄っているようだったが途中で海寄りの狭い道にハンドルを切っていた。細い山道をクネクネと南下して、たどり着いたのは、『生石公園』という場所だった。
「公園?」
看板には『瀬戸内海国立公園 生石公園』とあり、第一砲台跡、第二砲台跡・・・などの記載がある。
なんだろう?
ちょっと首を傾げる。ここが四女神巡りとは関係なさそうということだけはわかる。
「なんで公園?」
「ん?・・・ああ、次の場所行くのにちょっと時間があるからな」
どうやら、船の時間があるみたいで、その時間調整のため、というのがひとつの目的らしい。そして、もうひとつは・・・
「ここ、ホラースポットなんだってさ」
と言って、ちょっとニヤっとしていた。
な、なるほど・・・自分が来たかったのか・・・。
忘れかけていたが、さすが『怪談男』である。
こういうの好きなんだ。
説明文によると、ここ『生石公園』は旧大日本帝國の要塞があったところで、別名『由良要塞』。廃墟になっているということで、地元ではホラースポットとして有名らしい。
私達が降りた第2駐車場からほど近いところにまず現れるのが『生石山堡塁跡(おいしやまほうるいあと)』だ。海に向かって赤錆た砲台が据えられていたり、低いレンガ造りの堡塁が続いていたりする。時折、塹壕跡のようなものも見て取れた。
この堡塁自体、地面に埋もれていたものが発掘されたものらしいし、レンガを割って樹が生えている場所もあったりする。そんなところからも、作成当時から大分時間が経っていることがうかがえた。
「今は真っ昼間だからそれほどでもないけど、これ、夜に来たら確かにホラーだよな」
そう素直さんが言うように、フェンスに囲まれた赤レンガづくりの砲台跡は、正に『兵どもが夢の跡』といった風情だ。ツタが絡みつき、木々が生い茂り、朽ち果てた遺構の中に、往時の人々の何かの思いを感じてしまう。

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