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御朱印女と怪談男〜にさつめっ☆〜
第20章 国生みの島と出会いの縁(前編)
「そうだったんですね・・・でも、由良湊神社に『ゆら』って名前の人と『みなと』って名前の人が集うなんてミラクルかも?」
ふふふ・・・そんな風に笑う巴さんはなんだか可愛らしい方だなと思う。

そんな話をしていたら、奥から御朱印を携えて来た神職さんの奥様が、それを聞いていたらしくて『あら、それは偶然ですね』なんておっしゃって、よければ記念撮影でも・・・という流れになった。

拝殿を前にパシャリ、パシャリと写真を取ってもらう。
港斗さんと私、互いのスマホに4人で映った写真が一枚ずつ。
旅先の良い記念ができた。

「ではまたどこかで!」
港斗さん、最後まで爽やか笑顔で手を振る。
「四女神巡りしてたら、また会うかもしれないですねっ」
巴さんも手を振ってくれる。

手を振り返す私達。
なんか・・・爽やかカップルさんだったな・・・なんて思う。

彼らが行っちゃってから、素直さんが車の出発準備している間、なんだか、私、ちょっとお腹に手を添えてしまう。

ここに・・・新しい命が・・・?

もし、将来・・・そんな事になったら・・・
今まで、そのことは私の想像を超えていたんだけれども、なんだかあの二人を見ていたらとても現実的な感じがしてきてしまった。

「ゆらさん、乗れるよー」
声をかけてきた素直さんを見てしまう。
お腹に手を当てたまま振り返るみたいに。

私の視線に気づいたのかもしれない。
素直さんが少し微笑んでこっちに来てくれた。

あ・・・のさ、素直さんはどう思う、のかな・・・?

「ああ、ゆらさん?心配ないよ・・・」

え?それって・・・。

「俺、ゆらさんのサイズも好きだよ?」

え”っ・・・?

キラキラしてた目が一気に半眼のそれになるのが自分でもわかる。

ば・・・っ!

「ち、違う!!!」

思わず発した私の声に、素直さんの頭には???と疑問符が飛び交った。
もう!本当にニブチンなんだから!

でも、これも私達の日常。頭の片方ではプンスカしながらも、もう片方ではなんか温かいものを感じる。

こんな日常も、ある意味愛おしいわけだ。

そうだ、私達、いろいろ凸凹だったけれども、今日の出会いだって、きっと国生みの島が結んでくれた大切な縁だ。

この毎日を大切にしたいな・・・なんて思ったりした。
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