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年下のバイト君にお持ち帰りされたパート主婦
第1章 お持ち帰りされた夜
「うーん…」

喉の渇きと頭の重さを感じながら、奈穂美の意識がゆっくりと回復してくる。

目を開けると、視界に入ってきたのは、見慣れない部屋の天井だった。派手なデザインの照明器具、頭の下には柔らかい枕。

(あれ…?ここは…?)

全身がだるい。最後の記憶は、幹男から水を飲ませてもらったところまで。

(えっ?ホテル…?)

状況が飲み込めず、戸惑っていると、部屋の隅にあるドアが開き、誰かが入ってくる気配がした。奈穂美は、はっと顔をそちらへ向ける。

「えっ!?田沢君…??」

そこにいたのは、濡れた茶髪をバスタオルでゴシゴシと拭きながら、全裸で湯上がりそのままの幹男だった。耳には安っぽいピアスが反射している。

「あっ!奈穂美さん、起きたッスか?」

幹男は、まるで親しい友人に会ったかのように、一切悪びれる様子もなく、無邪気な笑顔を浮かべている。

「えっ?えっ!?な、なんでいるの?ここ…どこなの…?」

事態がまったく飲み込めず、奈穂美の顔には驚きと動揺が浮かんでいる。慌てて起き上がろうとするが、体が重くてうまく動かせない。

「何でって、奈穂美さん具合悪そうだったから。でも、こんな時間に休めるところっていったら、こんな所ぐらいしかないッスから」

幹男は、事も無げに言い放つと、ニヤニヤと無邪気な笑顔を深くしながら、ベッドに近づいてくる。

「えっ!えっ?でも、ちょっと…」
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