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12歳年下の旦那さんとプレママプレパパ生活する話
第35章 2026年5月18日
「ふぅう゛ううぅん!!」
『いきんで、いきんで、いきんでーー!』
そう言われなくてもいきんでる
いきんでるからとは言えなくて。
顔に浮かんだ汗が流れて来るのを
旦那さんが絞ったタオルで拭いてくれる。
陣痛の合間の短い時間に飲む
スポーツドリンクがこんなに
美味しいと感じるとは…と
感動を覚えてる間に
次の波が来てしまうから。
先生の合図に合わせていきむ。
『ちょっと…時間掛かって来てるし
お母さんも苦しいだろうけど、
赤ちゃんも苦しいからね…。
痛いと思うけど…手伝わせてね?』
痛いと思うけど手伝うと言われて
何をされるのかわからないけど
この状態で時間が掛かれば
掛かるほど私の残りの体力は
ゴリゴリと削れて行ってるのは感じるから。
「…お、お願い…しま…す」
と…私には返事をするしか
この時はできなかったんだけど。
ヌッと…目の前に影が見えて
何?何?何?って思っていたら
一瞬の事で何が目の前に来たのか
分からなかったんだけど…
私の上に馬乗りになるみたいにして
助産師さんが乗っかって来て。
陣痛の波のスタートの
いきんでの先生の合図で
グイイイイイイッと凄い力で
両手でみぞおちの辺りを押し込んで来て。
「ぐうううぅ!いい゛っ!あぁあああっ!!」
その押される衝撃で息が止まってしまって
息を自分で上手く吸う事も吐く事も
出来ない感じで。グイグイ体重を掛けて
お腹を両手で押さえつけられる度に
うめき声の様な…叫び声の様な声が漏れる。
『ほら、頑張って。赤ちゃんも
今必死に頑張ってるからね!』
いや…あの…、そんな事言われても
私だって頑張ってるし…こんな風に
お腹グイグイ遠慮しない感じに押されたら
息が出来なくて…苦しいっ……ッ!!
って言うことも出来なくて。
「んグゥウウッ!!んんんんぅ…ん゛!!」
自分でいきんで赤ちゃんを
押し出そうとする…生み出そうとする
って言うよりは……お腹の上から
押される力で押し出している感じ……で。
『赤ちゃん…出て来てるよ、頭出たよ』
そうなんだ…頭…出て来たんだ…
生まれて来てる…んだ……って。
思いながら……自分で産んでるはずなのに。

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