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One Night LOVE
第1章 ココア
仕事をするのは生きていくため。
そして、自分の生き方を肯定するために頑張っていた。
だけど、若い彼には理解してもらえなかった。
それが、私には苦しくて……。
「あ……」
スッと涙がひとすじ、こぼれた。
本当はずっと、誰かに失恋の話を聞いてほしかったし、泣きたかった。
だけど、友達は忙しいし、会社の人にも家族にも言えない。
彼は黙って、こぼれた私の涙を拭ってくれた。
すごく心配そうな顔をしてくれて…それだけで嬉しかった。
誰かが私のことを今、心配してくれる。
それだけで、生きていていいって思えたから。
「重いですよね、どきますね……ッ…」
どこうとした瞬間、左腕を引っ張られて彼の胸に飛び込んでしまう。
そして、私の頭を撫でてくれて
「泣いていいんだよ?頑張ってるんだから」
そんな嬉しいセリフを言われたら…鼓動が早くなる。
だけど、早いのは私だけじゃなくて
彼の鼓動も…私と同じぐらい早い。
「あ、あの…」
顔を上げた瞬間、右手で頭を掴まれて彼の顔へと吸い寄せられた。
キス…されるの?
鼻がかすかに触れたところで彼の腕の力が緩んで、彼は耳元で囁いた。
「どうしたい…?」
彼は……ズルい。
敬語で話したり、タメ語で話したり…私の気持ちを弄んだり。
私がここで拒否をしたら、彼は二度と私に手を出さないだろう。
だけど、彼は初めて会って名前も知らない人。
そんな人に抱かれるなんて……。
「……んっ…」
私が返事に迷っていると、彼の指先が私の耳の形をなぞってくる。
くすぐったくて、体が小刻みに震え、ほてってくる。
彼の喉仏に目を落とすと、自分にはない形。
大きな胸板に、力強いけど優しく触ってくれる大きな手。
私の下で、どんどん固くなって当たっているもの。
もう……身体が熱い。
そして、自分の生き方を肯定するために頑張っていた。
だけど、若い彼には理解してもらえなかった。
それが、私には苦しくて……。
「あ……」
スッと涙がひとすじ、こぼれた。
本当はずっと、誰かに失恋の話を聞いてほしかったし、泣きたかった。
だけど、友達は忙しいし、会社の人にも家族にも言えない。
彼は黙って、こぼれた私の涙を拭ってくれた。
すごく心配そうな顔をしてくれて…それだけで嬉しかった。
誰かが私のことを今、心配してくれる。
それだけで、生きていていいって思えたから。
「重いですよね、どきますね……ッ…」
どこうとした瞬間、左腕を引っ張られて彼の胸に飛び込んでしまう。
そして、私の頭を撫でてくれて
「泣いていいんだよ?頑張ってるんだから」
そんな嬉しいセリフを言われたら…鼓動が早くなる。
だけど、早いのは私だけじゃなくて
彼の鼓動も…私と同じぐらい早い。
「あ、あの…」
顔を上げた瞬間、右手で頭を掴まれて彼の顔へと吸い寄せられた。
キス…されるの?
鼻がかすかに触れたところで彼の腕の力が緩んで、彼は耳元で囁いた。
「どうしたい…?」
彼は……ズルい。
敬語で話したり、タメ語で話したり…私の気持ちを弄んだり。
私がここで拒否をしたら、彼は二度と私に手を出さないだろう。
だけど、彼は初めて会って名前も知らない人。
そんな人に抱かれるなんて……。
「……んっ…」
私が返事に迷っていると、彼の指先が私の耳の形をなぞってくる。
くすぐったくて、体が小刻みに震え、ほてってくる。
彼の喉仏に目を落とすと、自分にはない形。
大きな胸板に、力強いけど優しく触ってくれる大きな手。
私の下で、どんどん固くなって当たっているもの。
もう……身体が熱い。

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