この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
One Night LOVE
第2章 微糖
「……やっぱり、あの時のキスはノーカウント?」
「え?」
「だって、さっきの話で出てこなかったから……」


やっぱり、あの時の彼だ。
あの時も前髪は眺めだったから、あまり顔は見えなかったけど
寂しそうな瞳は変わらない。


「君のほうが嫌でしょ。おばさんとのキスをカウントするなんて」
「俺は!あの時、俺が未成年だったから。
大人に早くなりたくて、もっと、ちゃんとしたキスができたらって
恥ずかしくなっただけ。それにいなくなったのは、そっちだし」
「あ…風邪で1週間寝込んでて……でも、君だってそのあと来なかったでしょ!んっ!」


今度は、ちゃんと大人のキス。
私の舌の上に、彼の舌を絡ませてきた。
キスなんて、久しぶりすぎて、息の仕方とか、舌の動かし方とか……忘れてしまった。
だけど、大人になった彼が今はリードしてくれる。
ただ、息が苦しいのか、今の状況に酔っているのか、頭がボーっとしてしまう。


「振られたと思った俺は、あれから伯父さんの家にお世話になることになって。
働いて、働いて、金を貯めて……勉強もして。
起業して、やっと、あなたを迎えにいけるぐらい成長できた」
「すごい……頑張ったんだね……」


まだ、20代なはずなのに、
苦労しているからか、彼には若白髪がある。
肌も20代特有のハリがない。
きっと、一生懸命生きてきたのだろう。


つい、愛おしく思ってしまって、
頭を撫ではじめてしまった。
子供扱いをしているわけではない。
ただ、すごいなって褒めたかったのだ。

/39ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ