この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
One Night LOVE
第2章 微糖
「食べて、飲んで、走るなんて……」
さすがに息が上がって、元いた公園のベンチに座った。
「……ごめんなさい」
「何が?」
「だって、俺と一緒にいたから。俺が大人だったら、よかったのに」
「気にしなくていいよ。だって事実だもん。私は大人で君は子供だから」
そう言うと彼が黙り込んでしまった。
子供扱いして怒ったかな…?
顔を覗き込むと、なんと泣いていたのだ!
「ちょ、ちょっと、ごめんって」
「どうせ、俺は子供ですよね。だから、コーヒーだって微糖だったし……」
「え?微糖?」
「普通コーヒーを渡すなら、ブラックじゃないですか。
でも、俺にはいつも微糖で……おいしいけど」
「……あはは!」
「何で笑うんですか!」
「ごめん。面白くって。ブラックじゃないから、子供扱いされてるって思ってたんだ」
「だって……」
大人びているけど、可愛いところがある彼。
子供らしくてよかったと思った。
「私ね、普段ブラックなんだけど、元気がないときは微糖なの。
ほら、甘いから疲れがとれるし。
だから、君にも元気になってほしくて微糖をあげたんだ」
私があげていた微糖の意味を知って、彼は顔を真っ赤になった。
そう、子供扱いをしたわけじゃない。
ただただ、元気になってほしかっただけ。
「微糖飲む?」
私は自販機で微糖を買って彼に渡す。
缶を開けて一口飲んで、頷き始める。
「うん……甘くて、元気が出る」
「でしょ?」
彼の横に座って、私も微糖を飲もうとした瞬間
腕を引っ張られて、彼の唇が軽く重なった。
少しだけ甘い、微糖の味。
このキスの味はまさしくその味だった。
さすがに息が上がって、元いた公園のベンチに座った。
「……ごめんなさい」
「何が?」
「だって、俺と一緒にいたから。俺が大人だったら、よかったのに」
「気にしなくていいよ。だって事実だもん。私は大人で君は子供だから」
そう言うと彼が黙り込んでしまった。
子供扱いして怒ったかな…?
顔を覗き込むと、なんと泣いていたのだ!
「ちょ、ちょっと、ごめんって」
「どうせ、俺は子供ですよね。だから、コーヒーだって微糖だったし……」
「え?微糖?」
「普通コーヒーを渡すなら、ブラックじゃないですか。
でも、俺にはいつも微糖で……おいしいけど」
「……あはは!」
「何で笑うんですか!」
「ごめん。面白くって。ブラックじゃないから、子供扱いされてるって思ってたんだ」
「だって……」
大人びているけど、可愛いところがある彼。
子供らしくてよかったと思った。
「私ね、普段ブラックなんだけど、元気がないときは微糖なの。
ほら、甘いから疲れがとれるし。
だから、君にも元気になってほしくて微糖をあげたんだ」
私があげていた微糖の意味を知って、彼は顔を真っ赤になった。
そう、子供扱いをしたわけじゃない。
ただただ、元気になってほしかっただけ。
「微糖飲む?」
私は自販機で微糖を買って彼に渡す。
缶を開けて一口飲んで、頷き始める。
「うん……甘くて、元気が出る」
「でしょ?」
彼の横に座って、私も微糖を飲もうとした瞬間
腕を引っ張られて、彼の唇が軽く重なった。
少しだけ甘い、微糖の味。
このキスの味はまさしくその味だった。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


