この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
One Night LOVE
第2章 微糖
“ゴホゴホッ……”


メロンパンをひっかけたみたいで咳をし始めた。


「ちょっと、大丈夫?」


手に持っている飲み物はお酒。
とてもじゃないけど未成年には渡せない。
そばに自販機があったため、買って彼に飲ませた。


「ありがとう……ございます」


食事をとるときは飲み物も一緒に……と言おうかと思ったが、
この時に気づいた。
彼はいつも飲み物を飲んでいない。
もしかしたら、金銭的に厳しいのかもしれないのだ。


「ねぇ、私の愚痴聞いてくれる?」
「愚痴……ですか?」
「暇なんでしょ?そのコーヒー奢るから」


彼の返答を待たず、私は彼に元彼のこと、仕事の愚痴を話す。
普段、誰にも話さないため、何だかスッキリした。


「全然わかんないよねwごめんね。急に。ほら、おでんも食べて」
「じゃあ……いただきます。あの……」
「どうした?」
「友達とかいないんですか?愚痴凄かったから」
「ご、ごめんね。本当。友達か……いるよ。友達は。
でも、みんな結婚して家族持っていたり、仕事が忙しかったり、
介護をしていたり……友達とはもう30歳ごろから会ってない」
「そういうもんですか?」
「そういうもんなんだよ、寂しいけどね」


学生時代のときは、友達はいたのに。
本当に会わなくなってしまった。
会社の同期は結婚して辞めていった。
私はこの会社に取り残されていく。
寂しいけど……踏ん張らなければならない。


/39ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ