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One Night LOVE
第2章 微糖
「いい人と出会ったのね……羨ましい」


ひと肌が恋しくなる季節。
毎年思う。セックスってどんなだったっけ……。
快感を与え与えられる行為だったかな。
最後に寝たのはいつだったか思い出せない。


「その人と会わないの?」
「会ってしまったら、私、寄りかかってしまうと思うんです。
ずっと、その人に甘えてしまって……
それで、その人にフラれたら、2度と立ち直れない気がして」


彼女の気持ちは少しだけ分かる。
この年になれば、結婚をしたいわけじゃない。
ただ、ふと寂しい時に会える人がいたら……
共に生活を送るのは難しいから。


「部長を目指して、精進します」


生きる活力が、最近ないかもしれない。
別に仕事に手を抜いているわけではないが、
一仕事終われば、昔なら嬉しい気持ちだったのが、今はホッとする。


「雨……」


今日は3時間の残業。
今から家に帰って、ご飯食べてお風呂入ってちょっとだけ仕事して。
3時間眠れるだろうか。


「はぁ……」


雨が思った以上に激しく、前が見えないぐらい降っている。
黒の車が走ってきて、私はいそいで手をあげた。


「タクシー!」


すると、その車は水をはねて、私は頭から水を被った。


「最悪……」


タクシーはつかまらないし、びしょ濡れだし。
いいことなんて何一つない。
毎日クタクタに働いて、独り身の私は買い物ぐらいしか発散できない。
そんな生活を送って、何も楽しくない……。


「タクシー捕まえたいの?」


さっき、私に水をかけた車の窓ガラスが開いて、男が話しかけてくる。


「そうです!お願いします!」
「じゃあ、乗って。自分でドア開けてね」


この時点でおかしいと気づけばよかったのに。
これが、彼と出会ったきっかけだ。
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