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One Night LOVE
第1章 ココア
「もう、むりっ……くっ……あぁぁぁっ!!!!!」


自分でも、どこから声が出ているか分からない。
でも、声が大きかったのだけは分かる。
だって……叫んだあと、喉がカラカラになった。
飲み物が飲みたい……だけど、もう、身体に力が入らないし、声も出ない。


「こっち、向いて……」


声が聞こえたきた方向を見ると、彼が口移しで水を飲ませてくれる。
口にも力が入らない私は、口からこぼれて首筋を流れてしまう。
その姿を見ても、彼は優しく微笑んでくれる。
こんなにも溺愛してくれる人が、この世にいたんだ。


「よいしょっと」


そう言って、彼は私を赤ん坊に高い高いするように脇に手をあて持ち上げて、
彼の前に向き合うように座らせた。
そういえば、彼の名前を知らない。
年齢も予想でしかないし、好きな食べ物、好きなものも知らない。


「あの……お名前は?」


彼のことを知りたい、そう思って聞いてみた。
フルネームじゃなくてもいい。
彼は、静かに微笑んで、私の手の甲にそっとキスしてきた。


「名前を聞くぐらいだったら……続きをしよう?」
「え?続き……?」


彼にそっとベッドに押し倒されて、ジッと顔を見つめられる。
名前が聞けるか、まだ彼に抱いてもらうか……
この二択なら、私の答えは決まっている。


「続きで……」


彼は満足げに笑っている。
私がそう答えると思っていたのだろう。
あぁ……私は今日、何度自分が壊れて、何度生まれ変わるんだろう。
ひとつ分かるのは、彼に抱かれるのは最初で最後だ。
だったら、恥は捨てて、快楽に溺れよう。


そうすれば、私は明日も生きていける。




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