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赤椿の島、青き恋~椿島の人魚たちへ
第4章 心に降る雨ー海辺にて、炎の一夜。身も心も燃やし尽くしてー
「これで腹部も圧迫はされまい」


 どこかホッとしたように男が言うのが聞こえた。突如、下から軽く揺らされ、香蘭はびくっと肩を跳ねさせた。


 男が笑顔で下から見上げている。


「脅かせてしまったか、香蘭。自分で動いてごらん」


 《年長者らしく》言われ、香蘭は素直に男に跨がったまま身体を上下に揺らしてみる。刹那、男が小さく呻いた。


「飲み込みが良すぎるのも考えものというところか。香蘭、良すぎて、早くもまた持っていかれそうだ」
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