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イケナイアソビ。
第6章 咎人

「藤次郎、貴様……殺してやる。抱き殺してやる!!」
 男は素早い手つきで藤次郎の男帯を外すと身動きできないよう、両腕を固定した。
 それから、袂(たもと)から帯紐を取り出し、藤次郎の根元を縛る。
 自らの雄を彼の後孔目掛けて勢いよく穿った。深い抽挿が繰り返される。


「何をっ!」
 肉壁を掻き分け、藤次郎の前立腺を男の雄が擦り上げる。
 男を知っている藤次郎の身体は過敏に反応し、腰を揺らした。前立腺を刺激されるおかげで射精感が彼を襲う。


 しかし、根元を縛られている紐が邪魔だ。精を吐き出したいのに吐き出すことを許されず、藤次郎の視界が揺れる。

 男の白濁がだくだくと最奥へと注がれる。
 だが、男はそれで満足しなかった。

「精力剤を手に入れてな。試しに飲んだんだ。俺の種が欲しいだろう? もっとやろう。もっと注ぐぞ?」
 男は藤次郎の魅惑的な後孔から引っこ抜くと、美しい肢体に射精する。そしてまた、彼の魅惑的な後孔を勢いよく穿たれた。
 男が抽挿を繰り返す度に腰を打ち付ける音が藤次郎を打ちのめす。

「放せっ、誰か!!」
 男の責め苦に初めて助けを求める藤次郎の唇は分厚い唇に塞がれ、声を掻き消された。

 口内を蹂躙する男の滑った舌が気持ち悪い。
 藤次郎は顔を歪め、それでも抗うことができず、腰を振る。


(銀之助様……)

 このままでは本当に抱き殺されてしまう。
 恐ろしい結末が藤次郎の頭を過ぎる。

 せめて、せめて今一度だけでも、最後に銀之助に会いたかったと藤次郎は思った。
 けれども自分は所詮罪人で、真っ当に生きる彼とは釣り合う筈もない。

 藤次郎は目を閉ざし、絶望に打ちひしがれた。
 周囲には、自分を穿つ男が打ち付ける卑猥な音と、男が放つ白濁の水音が覆う。
 藤次郎の意識が散漫になり、朦朧とする。

「藤次郎、俺は信じていたってぇのに!!」
 接吻の合間に告げられる言葉。荒い息が藤次郎の顔に降りかかる。

 強く握った拳は力を失い、ぐったりする。
 その中で、障子が開く音と複数の足音が微かに聞こえた。


「ここはもうすでに包囲した! そこまでだ、弥兵衛(やへえ)!!」
 座敷に入り込んだ同心数名が男の周りを囲む。

 だが、男は往生際が悪かった。


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