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イケナイアソビ。
第9章 僕はキュートな吸血鬼

 こんなふうになるのなら、優を好きになるんじゃなかった。
 所詮、人間と吸血鬼。
 種族が違う恋は実らない。


「馬鹿だ。こんな結末。判っていた筈じゃない……それなのに、こんなヘマをするなんて……っひ」


 苦しくて息ができない。
 泣きたいのに、だけど涙が出てこない。代わりに出てくるのは笑い声。
 醜く笑う、俺の声。

「あはは、馬鹿だ。俺って、馬鹿だ……」
 優は俺のすべてだった。
 優がいればそれでよかった。

 だから頑張って吸血鬼じゃないフリして、人間のように振る舞った。

 だけど所詮僕は化け物。
 人間になれる筈もなく、優と恋人になれることもない。


 いつかは、きっとこんな日が来るって、本当は知っていた。


 判っていたんだ……。

 だけどこれはあまりにも……あまりにも悲しい。
 ぽたぽたと、口から地面へと滴り落ちるのは先輩から摂取した血液だ。

 ホラ、俺はこんなに優とつり合わない。

 汚い存在なんだ。

 それでも……。

「優……ゆう……っう、っひ、っひ、ああっ……」

 ーーその日の昼休憩。
 幼子のようにみっともなく大声で泣いた後、そのまま帰宅した。


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