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イケナイアソビ。
第9章 僕はキュートな吸血鬼
「やっぱりさっき俺がきちんと支えきれなかったから怪我でもしていたんじゃない? もしかして頭を打った? それとも今日は体調が悪かった?」
「っへ? ひゃっ!!」
コツンと優のおでこが俺のおでこに引っ付いた。
あまりの優との至近距離に、胸がドキンと跳ねる。
優の顔が近いっ!!
「う~ん、熱はないかな? でも顔が赤い……」
そう言っている間にも、俺の体温がどんどん上昇していく。
でもそれは優が発端であって、風邪じゃない。
そもそも吸血鬼は独特のウイルスに感染しているからそれ以外のウイルスにも感染したりしない。
「えっ? あっ! 平気平気、ホラ、なんてことないよ」
俺が健康だっていうことを信じて貰うために、二、三回ぴょんぴょんとその場で跳ねてみる。
「そう? だったらいいんだけれど……。俺にできることがあったら何でも言ってね?」
どこまでも優しい優。
優を好きな分、悲しくて泣きそうになる時もあるけれど、でも優のそんな気遣いが嬉しい。
優の一挙一動に俺の心は揺れ動く。
……でもよかった。
優の血が流れるのを見て食欲わかなくて……。
もし食欲がわいていたら、優の首筋に噛みつくところだったから。
きっと吸血鬼だと知られたら、気味悪がられてしまう。
俺のことを好きになって貰うためにはできるだけ不要な物を排除しなきゃ。
吸血鬼なんて気味悪い要素は隠し通さなきゃいけない。
なんとしてもっ!!
俺はその日、この恋を成就させるための決意を新たにした。

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