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イケナイアソビ。
第8章 恋して! ウェアウルフ

「あの、でも俺を同族にするのは椎名さんの迷惑になりますか……?」
 宝の声が震えているのは拒絶されるかもしれない恐怖と、これから抱かれるという緊張からだろうか。

 迷惑?
 あり得ない。

 宝は自分をいったいどんな奴だと思っているのだろう。

「俺は好意を抱いて位に相手を家に招き入れる趣味はない」
 宝だから同族にしたいと思ったし、今まで生きてきた中でこんなに欲した人間は後にも先にも宝しかいない。
 とはいえ、自分の気持ちを押し殺してまで丞を気遣うそんな健気な一面もまた、丞の心を揺さぶる。

「俺が欲するのはお前だけだ……」
 なんとも可愛らしいのだろう。
 丞の中で、宝への慕情が一気に増す。

 とはいえ、ウェアウルフは人間よりもずっと強欲で強靭な肉体を持っている。
 宝が逃げ出さないとは限らない。

 ……ギシ。
 丞は宝が逃げないよう、両腕の間に閉じ込めると覆いかぶさった。

「椎名さん……」
 彼の顎を持ち上げ、自らの薄い唇で彼の唇を塞ぐ。

「んぅう……」
 口内に舌を忍ばせ、魅惑的なその赤い舌を吸ってやれば、悩ましげな声が弾き出される。
 丞は、赤い唇を幾度となく啄み、戯れる。その度に、リップ音が生まれ、そして消えていく。

「とても綺麗だ」
 魅惑的な唇から離れ、陶器のように滑らかな肌をじっくり眺めていると、彼は丞から視線を逸らした。

「……あの、あまり見ないで……」
「なぜ?」
「恥ずかしい……から……」

 そう告げた宝の頬は、心なしか先ほどよりもさらに赤みを増しているような気がする。

「こんなに綺麗なのに?」
 丞は目を細め、両胸にある乳首をそっと撫でた。

「ーーっつ!」

 ベッドのスプリングが軋みを上げ、華奢なその腰が跳ねる。

 記憶にはないが一昨日前に自分は宝を抱いた。
 宝にとっては初めてではない行為なのに、反応が初心すぎる。

 なんとも悩ましいかぎりだ。

 しかし、宝を抱いた記憶がないのは心残りでもある。
 丞は両の乳首を骨張った指で摘み上げ、ゆるゆると刺激する。
 そうすると、宝は戸惑いの表情を浮かべていた。

「あっ、なんでっ! 一昨日はこんな、なかったっ!!」

 そこまで言うと彼は両手で顔を覆った。
 宝の反応が明らかにおかしい。


「宝?」


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