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イケナイアソビ。
第8章 恋して! ウェアウルフ
(十四)
晴れて丞と両想いになった宝は斎に叩いたことを謝罪して、丞に横抱きにされたまま、彼の屋敷にやって来た。
そこで丞から打ち明けられたのは、彼は生まれ持ってのウェアウルフという一族で、山奥で子会社を設立するという話を聞き、自ら立候補したことーー。
宝を推薦しなかったのは自分が化け物だということを知られ、嫌われたくなかったということーー。
ウェアウルフは人間よりもずっと長寿の生き物で、しかも年を取るのがとても遅いということーー。
それらを宝が理解するまで根気強く話してもらった。
丞と両想いになってから、いったいどれほどの時間が過ぎただろう。気がつけば太陽は消え、代わりに欠けた月が顔を出していた。
ナイトテーブルに置かれている優しい蝋燭の炎が、ベッドに横たわるしなやかな肢体を写し出す。
宝は一糸も纏わないその姿で横たわり、俯き加減で頬を染める。
蝋燭の炎に照らされた大きな目は潤んでいるように見える。
恥じらいを見せるその姿は初々しく可憐だ。
宝がベッドの上で横たわっているのは彼の意向でもある。
丞は宝に洗いざらいのすべてを打ち明けた。
その後に、宝は自分と同族になりたいと耳を疑うようなことを口にしたのだ。
丞にとって、宝を同族にするのは容易い。
ただ丞の魔力を宝に送り込めさえすれば良いだけのことだ。
丞の魔力を送り込むということはすなわち、丞の精子と一緒に宝本人の体内に最奥のさらに深いところにまで注ぎ込むことに他ならない。
そうなれば、彼は晴れて自分の伴侶となる。恐ろしく長い時を、丞と宝は寿命を迎えるその時まで生きることになる。
もちろん、宝の家族とは時間軸が異なる種族となり、今すぐではなくともほどなくして永遠の別れがやって来るだろう。
「本当にいいのか?」
「ん、お願い。俺も貴方と同じ時の中で生きたい……」
未だ躊躇する丞に、しかし宝は大きく頷いた。
その目は決意を持ち、希望という光で満ちている。
普段、宝は控え目で進言することは滅多にない。けれども実際は、その胸の奥に秘めた強い意志を持つ。一度でも自分が決めた内容は絶対に貫き通すという強い信念を持っていた。
そういうところがまた、丞が宝を好きになった理由のひとつでもある。

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