この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
砂漠の王に捧げる夜 ―ただひとときでも、あなたの愛を―
第1章 夜伽なき王と、影の侍女
けれど、それでも――

あの髪に、もう一度触れたくて。

「あの……不躾ながら、王の髪……編ませていただいてもよろしいでしょうか?」

王はふっと目を伏せられ、どこか遠い場所を見るような表情をされた。

「王の髪に触れられるのは、妃だけだ。」

静かに、けれど確かにそう言われた言葉が、胸の奥に突き刺さった。

「……申し訳ございません。」

私は頭を深く下げると、そっと王のもとから離れた。

あの指先に、王の髪の感触が残っているはずもないのに――

手が、じんと熱を持っていた。

「……カリーム王。」

噴水から離れようとしたその瞬間、後ろから手首をそっと掴まれた。

振り向くと、カリーム王がすぐ傍にいた。

まっすぐではなく、少しだけ伏せた眼差し。
/16ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ