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今日も私は、お父さんとお兄ちゃんとセックスする。
第40章 文化祭
「もしもし……、一ノ瀬さん?」

『一週間ぶりだな、陽菜』


 私は一ノ瀬さんの落ち着いた声にドキッとした。


『今、君の学校に向かってる』

「あの、すみません! 今日は突然、彼氏役を頼んでしまって……」

『彼氏役じゃなくて、彼氏だろ?』

「えっ……」

『先週、オレはそういうつもりで君に告白したんだけど、もしかして伝わってなかったかな?』

「いえっ……」


 やっぱり一ノ瀬さんは私のこと……。


『さっき水嶋から電話で頼まれた時はびっくりしたよ。困ってるなら、オレに相談してくれて良かったのに』

「……すみませんっ……」

『いや、謝らなくていい。君と会うチャンスをくれて、水嶋には感謝してる』

「……っ……」

『今日は彼氏として陽菜を守るから』

「一ノ瀬さんっ……」


 どうしよう、心臓がドキドキして止まらない。


『じゃ、またあとで』


 私はドキドキしながら、電話を切った。


 やっぱり一ノ瀬さんは、大人だな……。一ノ瀬さんなら、きっとみんなを納得させることができるよね。



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