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今日も私は、お父さんとお兄ちゃんとセックスする。
第40章 文化祭
 石田くんがジッと私を見据えてきたかと思うと、ヘラッと笑った。


「陽菜ぁ〜、まさか昨日の彼氏がお兄ちゃんだったとはビビらせんなよ〜」

「……っ」

「お兄ちゃんに彼氏役頼むとか、そんなにオレのこと嫌なの?」


 石田くんが私の顔を覗き込んでくる。


「オレ、本気なんだけどなぁ……」

「……っ……」


 石田くんの余裕ある表情がなんだか悔しい。


「もしかして、彼氏がいるってのもカモフラージュだったりする?」

「彼氏は本当にいるからっ……」

「本当に?」


 私は石田くんから目をそらした。


「あっ、そういえば陽菜のお兄ちゃん、もう一人いるんだよね」

「えっ……」

「陽菜この前言ってたじゃん、社会人のお兄ちゃんがいるって。そのお兄ちゃんの会社で職業体験したって」

「!」

「へえ〜、社会人のお兄ちゃんね……」


 石田くんがにやりと笑った。


 私……やらかした。沙耶にはまだ話してないと思ったのに……。


「明日、社会人の彼氏が見れるのを楽しみにしてるよ」

「……っ……」


 この顔は絶対に信じてないって顔だ。どうしよう……またお兄ちゃんだってバレたら……。




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