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第40章 文化祭

「ただいまー」


　玄関から真人お兄ちゃんの声がして、私はホッとした。


「お兄ちゃん、おかえりなさい」


　私は玄関まで行って、真人お兄ちゃんを出迎える。そして靴を脱ぐのをジッと見た。


「どうした？」

「え？」

「そんなに俺のことジッと見て、キス待ちか？」

「え？　別にそんなんじゃ……」

「なんだよ、違うのか？」


　真人お兄ちゃんはそう言いながらも、私にキスをした。


「今日学校どうだった？」

「んっ……特に何も……」


　真人お兄ちゃんは私の腰を引き寄せて、ちゅっ、ちゅっとキスをする。
　沙耶とのLINEのことを聞こうと思ったけど、キスの嵐でどうでも良くなってきて、真人お兄ちゃんの部屋でセックスしたあとは、すっかり気持ちが満たされた。


「陽菜……」

「お兄ちゃん……」


　お互い裸のままベッドに横になって、後ろから抱きしめられる。


「……お兄ちゃん、私のこと好き？」

「なんだよ、急に……。好きに決まってるだろ」


　真人お兄ちゃんは私の肩をぎゅっと抱きしめると、首筋にキスを落とす。


「あっ……また大きくなってる……」

「陽菜が可愛いこと言うから」