パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第40章 文化祭

「ねえ、沙耶やっぱり……」

「みんな、席つけー。ホームルーム始めるぞー」


　教室の中に、池本先生が入ってくる。私は急いでスマホをサイレントにして通知音が鳴らないようにした。


「よし、じゃあ今日は文化祭の出し物どれにするか決めるぞ。メイド喫茶か、お化け屋敷か、脱出ゲームか、どれかひとつ紙に書いて投票してくれ」


　前から投票用紙が配られる。私は前の人から投票用紙を受け取って後ろを振り返ると、後ろにいた人と目が合ってしまった。


「……」


　後ろに座っていた人は金髪男子だった。外見で判断するのはよくないけど、いかにもヤンキーという感じでチャラい感じ。


「あれー？　君、見たことない子だね」

「……っ」

「もしかして学校来たの初めて？」


　金髪男子は投票用紙を受け取りながら、ニヤニヤしながら私に顔を近づけてくる。


「石田、急に話しかけんなよ。彼女、ビビッてんじゃん」


　金髪男子の隣にいる、青髪男子がニヤニヤしながら言う。


「えー、だってさぁ、こんな可愛い子いたら、話しかけたくなるっしょ」

「……っ」


　私はカアッと恥ずかしくなって前を向いた。


「えーやばっ。後ろ、あいつらだったんだ」


　沙耶がコソッと私に話しかける。


「沙耶、知ってるの？」


　私はコソッと沙耶に聞き返した。