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今日も私は、お父さんとお兄ちゃんとセックスする。
第39章 甘いお仕事
「……落ち着いたか?」

「はい……すみません……」


 一ノ瀬さんは私の髪を撫でたあと、スッと離れた。


「本当にすみません……」

「謝らなくていい。もしかして君にとって、そのバウムクーヘンは、何か思い入れがあるものなのか?」

「……お母さんが昔、一度だけ買ってきてくれたんです……」

「お母さんって、あのスーパーの……」

「はい……」


 たぶん一ノ瀬さんは私のお母さんのこと、あまりいいイメージを持っていないと思う。


「小さい時に、一度だけ買ってきてくれたことがあるんです。私、その味が忘れられなくて、ずっと探してたんです……」

「そうか……。それがすみれ洋菓子店のバウムクーヘンだったんだな」

「はい……」


 あれは家政婦さんを雇っていた頃だった。まだお母さんの愛情を貰えると信じていた頃、お母さんはすみれ洋菓子店のバウムクーヘンをひとつ私にくれた。


「ああ、私……この味をずっと探してたんだなあって思ったら、感極まってきて……」

「思い出の味か……」


 バウムクーヘンを買ってきてくれたのは気まぐれなのか、それとも私のことを思って買ってきてくれたのか、どっちかわからない。でもお母さんがあのすみれ洋菓子店に立ち寄ったということは、あのおじいちゃんやおばあちゃんの愛情に触れたということ。もしかしたら少しでも私のことを思ってくれたかもしれない。




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