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今日も私は、お父さんとお兄ちゃんとセックスする。
第39章 甘いお仕事
「とても温かみのあるお店ですね」
一ノ瀬さんはおじいちゃんにそう声をかけた。さっき改善点は色々あると言っていたけど、一ノ瀬さんもちゃんとこのお店のいいところを感じ取っていたんだなって嬉しくなった。
私は二人の話を聞きながら、お店の中を隈無く見た。ショーケースの隣には棚があって、そこに焼き菓子が並べられてあった。
「あっ……バウムクーヘン!」
私は思わず口に出してしまった。
「そういえば、水嶋さんはバウムクーヘンが大好きと言っていたな」
「……」
一ノ瀬さんから「水嶋さん」と呼ばれて、なんだかむず痒くなる。今朝の「お待ちしてましたよ」と言われた時のよそよそしい感じと似ている。今は仕事モードの一ノ瀬さんなんだとわかる。
「それはつむぎのバウムです。亡き妻もバウムクーヘンが好きだったんですよ」
「!」
「奥様、亡くなられたんですね……」
「ええ、昨年の夏に……。正直に言うと、この店は妻と二人でやってきたからこそ、続いたと思ってるんです。私一人ではもう、そろそろ潮時かなと思ってるんです」
「そんなっ……」
その時、お店の引き戸がガラリと開いた。
「おじいちゃん、そんなこと言わないで!」
一ノ瀬さんはおじいちゃんにそう声をかけた。さっき改善点は色々あると言っていたけど、一ノ瀬さんもちゃんとこのお店のいいところを感じ取っていたんだなって嬉しくなった。
私は二人の話を聞きながら、お店の中を隈無く見た。ショーケースの隣には棚があって、そこに焼き菓子が並べられてあった。
「あっ……バウムクーヘン!」
私は思わず口に出してしまった。
「そういえば、水嶋さんはバウムクーヘンが大好きと言っていたな」
「……」
一ノ瀬さんから「水嶋さん」と呼ばれて、なんだかむず痒くなる。今朝の「お待ちしてましたよ」と言われた時のよそよそしい感じと似ている。今は仕事モードの一ノ瀬さんなんだとわかる。
「それはつむぎのバウムです。亡き妻もバウムクーヘンが好きだったんですよ」
「!」
「奥様、亡くなられたんですね……」
「ええ、昨年の夏に……。正直に言うと、この店は妻と二人でやってきたからこそ、続いたと思ってるんです。私一人ではもう、そろそろ潮時かなと思ってるんです」
「そんなっ……」
その時、お店の引き戸がガラリと開いた。
「おじいちゃん、そんなこと言わないで!」

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