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今日も私は、お父さんとお兄ちゃんとセックスする。
第39章 甘いお仕事
 私、どうして今……キャンプで一ノ瀬さんとキスしたこと思い出しちゃったんだろう……。


 一ノ瀬さんの今の行動に意味なんてないのに、意識しちゃう……。一ノ瀬さんの唇に目がいってしまう……。


 私は最後にショートケーキも食べて紅茶を飲むと、幸福感に包まれた。こんな甘いお仕事していいのかな……。


 パティスリー・ル・ローブから出たあと、私たちはすみれ洋菓子店へ向かった。すみれ洋菓子店は駅から離れた住宅街の中にポツンとあって、ケーキ屋さんと分かりづらい外観だった。


「看板が小さいし、色褪せてるから分かりづらいな」


 店の隣の駐車場も狭く、2台しか止められない。一応外から店内が見えるけど、奥で作業をしているのか人の気配がしない。


「これは色々と改善点がありそうだな」


 場所が分かりづらいと客足が遠のく。これは素人の私でもわかる。特に私みたいな方向音痴だと、迷ってまで行こうとは思わない。よっぽどのファンじゃない限り、見つけやすいお洒落なケーキ屋さんの方に行っちゃうと思う。


「でも半世紀も続いてるんですよね。どんなケーキがあるんだろう……」

「さっき3つも食べたのに、君の別腹は無限だな」


 一ノ瀬さんがクスッと笑う。






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