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燃えて、おぼれて、尽き果てるまで ~白く滲んだスターマイン~
第5章 白く滲んだスターマイン ~熱海の花火の夜~ -完-

「だめよ」
「誰もいないから」
「あ・と・で… ね?」

 それを無視して遼一の手はスカートの中に潜り込んでいく。
 悦子がスカートの膝を抑えるのに逆らって、遼一の手が太腿を撫でながら奥へと遡っていくと声にならない口が「あっ」と言い、押さえる手の力が緩む中を遼一の指が這い上り彼女の眼が眉をゆがめながら閉じられる。
 まわりの気配を気にしながら、遼一の指が悦子の脚の間の奥深くに到達すると、不自由な中で指先だけを小さく動かした。

「いや…」と言いながら、閉じられていた悦子の脚が少し開いて膝の上まであらわになると、指の動く範囲が広くなった。
 シートにもたれている体が少しだけ反り、両方の膝が前の座席の背もたれを押すようにして浮き上がる。

「だめ… ほんとに」
「…」
「だめだって… お願い」
「…」

 そのとき、階段のステップを下りてくるアテンダントの足音に気づいた遼一は慌てて手を引っ込め、悦子のスカートの乱れを直した。
 様子を察した悦子が窓の外を眺めるふりをして息を整え、アテンダントが前方へ去るのを見届けてから遼一の固くなったものを小さく叩きながら睨んで恥ずかしそうに笑った。。

「ほんとにいっちゃいそうだったわ…」

 遼一はそれに応えるように
「続きはあとでね…」
 と言うと

「いじわる」
と言われて悦子にもう一度股間をしっかりと叩かれた。
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