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燃えて、おぼれて、尽き果てるまで ~白く滲んだスターマイン~
第5章 白く滲んだスターマイン ~熱海の花火の夜~ -完-

しゃがみこんだまま少しして息を整えた悦子は、肩を抱いてくれていた遼一の浴衣の裾をめくり彼の固くなったものを下着の上から両手でつかまえて握りしめた。
そして頬ずりしながら下着をさっと下ろし、開いた口でいとおしそうに彼を含んだ。
「あ、お…」
遼一の口から声が漏れ、前後に揺れる悦子の頭の動きに合わせて腰が動く。
いつの間に覚えたのか、悦子の手が遼一の背後へ伸びてうしろからくすぐるような優しさで敏感な筋をなぞると一気に遼一の限界が近づいた。
息が苦しくなった悦子は口を外して手に持ち替えると自分の唾液で光る遼一を激しくしごく。
「ああ…いい…」
「お願い、いって」
「いきそう…」
「リョウ… いって」
「いく… ああ… いくいく、いく!」
遼一が低くうめいて腰が震え、悦子の指のあいだから勢いよく何度も放たれた白い液体が、透きとおった厚いガラス窓に撥ねて濡れた音とともに飛び散った。
窓の外の闇の向こうにはこれでもかこれでもかというようにフィナーレのスターマインが打ち上げられては弾け散り、キラキラと広がりながら落ちゆく火の上を、いくつかの半透明に白く光る筋が重なりながら滲んでゆっくりとしたたり落ちていった。
-完-

