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燃えて、おぼれて、尽き果てるまで ~白く滲んだスターマイン~
第4章 秘密の会話 ~深夜のLINE~

「恥ずかしいからだめ、 待ってて、ね」
一緒にシャワーへ行こうと誘った遼一を、子供をあやすような笑顔で断ると服の乱れを整えながら悦子はバスルームへ向かった。
残された遼一は、煙草に火をつけると脱ぎ捨てたジャケットをハンガーに掛けてからソファに腰を下ろし、自分の昂ぶりを鎮めるようにゆっくりと煙を吐いた。
エアコンも入れずに夢中になったせいで少し汗をかいたのと、煙草の煙を逃がすために大きな窓の横の滑り出し窓を少し開け、換気ファンのスイッチを入れてからバスルームのほうへ向かった。
広く全面鏡を張られた洗面脱衣スペースは、右にトイレ、左側に独立したバスルームがあり、丁寧にたたまれた悦子の服がバスケットの中に収められて、悦子が使うシャワーの音が聞こえる。
遼一は服を脱ぐと隣のバスケットに入れ、バスルームの重いガラスドアを開けた。
「あ、やだ! 恥ずかしいから」
振り返った悦子は小さくそう叫ぶと、両手で胸を隠す仕草をしたが、遼一が入ってくることを予期していたように、それ以上は抗議の声を上げることはなかった。
「流してあげる」
背中に少し泡が残っているのを見つけて、遼一が悦子の手からシャワーヘッドを奪おうとすると、ためらいながらも意外と素直に悦子は彼にそれを渡した。
自分の体をさっと流しながら遼一は背後から悦子を抱き、シャワーヘッドとともに彼女の胸に触れるとそこにはまだシャンプーの滑りが残っていて、そのぬめりのある感触がたまらず、たちまちのうちに体が反応した。
遼一が手にしていたシャワーヘッドがフックに掛けられ、その空いた両手が悦子の体の上を滑り始めると、ベッドの上とは別の淫靡な感覚に彼女はうろたえた。
耳たぶを噛んでいた口から熱い吐息とともに耳孔へ舌が入ってくる。
片方の手が胸から腰へ、そして背後に回りお尻の間から指が差し入れられ、やがてもう一方の手も胸を離れて前からへそのあたりを探りながら下りてきて、2本の指で混ぜるようにして、濃くはない陰毛がざわざわと撫でられる感じに思わず腰が引ける。
両手は遼一の首をしっかつかまえていたが、たまらず膝が折れて開き、踵が浮いた。

