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燃えて、おぼれて、尽き果てるまで ~白く滲んだスターマイン~
第4章 秘密の会話 ~深夜のLINE~

「逢いたかった… 逢いたかった」

 今度は先に遼一が、溜めていたものが溢れるような声で悦子の耳元で囁いた。

「うれしい!」

 遼一の首に回した両手に一層の力を込めて悦子がうめくように応えた。
激情のうねりが堰を切るのは瞬く間のことだった。

「ああ…」

 前合わせのワンピースのボタンがひとつずつ外されていくのを感じながら悦子は声にならない濡れたため息を漏らす。
 麻生地のワンピースが開かれると、透け感のあるキャミソールの光沢がその細い体を惹きたてる。
 背中から回された遼一の左の掌に左の胸がとらえられてゆっくりと優しい力で愛撫され、右手の指先がふくらはぎの内側からそっと這い上がってくるのを感じて悦子はあふれ出る雫を自分の意志で止めることができなかった。

 指が太腿の内側を伝って付け根までたどり着き、いちばん感じるところに触れられると懸命に閉じていた両脚が我慢できなくなって開く。
 探るようにゆっくりとした指の動きがやがて弧を描きながらせわしくなく這いずり回ると、締まったストッキングの上からにもかかわらず、悦子の全身に電気が走り脚のつま先が力いっぱい握りしめるように閉じられた。

「あああ… リョウ… い、いい」

 遼一が吐息のように悦子の名を耳元で繰り返し囁く。

「えつこ… えつこ…」
「リョウ… い、いっちゃう」
「えつこ、おいで…」

 遼一の囁きに力がこもる。

「い、いく…いく、いくいくいく! いぐ… いく!」

 つま先まで伸びきった細い脚が痙攣のように震えて悦子は激しく果てた。
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