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燃えて、おぼれて、尽き果てるまで ~白く滲んだスターマイン~
第3章 初めての密会 ~西新宿のホテル~

 髪先が少し濡れたのを気にしながらワッフルバスローブをまとい、きれいにたたまれた脱いだ服を胸に抱えてバスルームから出てきた悦子が困った顔をしながら遼一に言った。

「ごめんなさい、お願いがあるの。
コンビニで下着とストッキング買ってきてもらえるかしら?」

 え?と思いながら、すぐに理由がわかった遼一は
「どうしてですか? 洗えばいいんですよ。」
と言いながら、悦子の腕の中の束ねた服から丸められた小さな下着とストッキングを奪ってさっさと今彼女が出てきたばかりのバスルームへ向かった。

「だめよ、そんなこと。乾かないし、恥ずかしいからやめて」
「大丈夫、ドライヤーですぐに乾きますよ」

 遼一はそう言いながら洗面台に下着を放り込んで湯栓を開いた。
 自分で洗うわ、という悦子を押し返して手早く、しかし大切そうな手つきで丁寧に悦子の下着を洗い終えると、恭一はライティングデスクの抽斗からドライヤーを取り出して乾かし始めた。

 恥ずかしがる悦子に
「ドライヤーを持っていてくれますか?」
 と言うと自分で、かすかにシャンプーの香りが残るショーツを広げて乾かし始めた。

 そこには、ボートの上で目に焼き付いた蝶の透かしが入る上品な、しかし可愛らしい下着が確かな形で遼一の掌の中にあり、彼はいきり立つ自身を感じた。
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