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からだはずっとあなたを忘れない ~体に刻む愛された記憶~
第1章 からだはずっとあなたを忘れない -完結-

かつて美也子は塚崎圭一郎の部下として、都内のある建築会社に勤めていたが、27歳になった頃、隣の部署の宮原博和と結婚が決まり、退社してその転勤先の広島へついて行ったのだが、実は宮原に口説かれる前から圭一郎に思いを寄せていたのである。
その話を、美也子たちの挙式前に彼女の同僚の友人から聞かされた圭一郎は冗談だろうと笑っていたのだが、翌年の夏に美也子が東京の実家へ里帰りするときに〝会いたい〟旨のメールをくれてから、急速に惹かれるようになった。
10日間の里帰り中の3回あったデートの時は夜の日比谷公園でのキス止まりだったが、さらに半年後、宮原が再び東京へ異動になってから残り火に火が点き、美也子のパート勤めが終わってからふたりだけの短い時間の逢瀬を過ごすようになっていったのである。
その話を、美也子たちの挙式前に彼女の同僚の友人から聞かされた圭一郎は冗談だろうと笑っていたのだが、翌年の夏に美也子が東京の実家へ里帰りするときに〝会いたい〟旨のメールをくれてから、急速に惹かれるようになった。
10日間の里帰り中の3回あったデートの時は夜の日比谷公園でのキス止まりだったが、さらに半年後、宮原が再び東京へ異動になってから残り火に火が点き、美也子のパート勤めが終わってからふたりだけの短い時間の逢瀬を過ごすようになっていったのである。

