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からだはずっとあなたを忘れない ~体に刻む愛された記憶~
第1章 からだはずっとあなたを忘れない -完結-
「あなたのお子さまを見ちゃったら、わたしひっぱたいちゃうかも」
深い関係になって間がないころ美也子は圭一郎に思わずそんなことを言ってしまってから、後悔をしたもののあえてことさら訂正はしなかったが、彼はそのことばが忘れられずにいた。
その時は、それほどまでに自分を好きでいてくれるのだ、と良いほうに解釈するようにしていたし、実際そうだったと信じることができていた。