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第1章 妻の性癖

ここまでは、何が何だかわからないほどの、衝撃的な展開だった。
何も考えられない。
考える余裕などなかった。

男の手で、由香里の体に中に眠っていた快感が引き出された。

由香里は、簡単にイってしまった自分の体に驚いていた。
自分の女としての快楽を、男たちに見せた恥ずかしさと驚き。
それは、無理やりされた行為だったが、男たちの望み通りに反応した自分の体が、信じられなかった。

快感と欲望は続いていた。
身体を触れられると、性感の炎が燃え上がる。

どうにも、自分をコントロールできない状態、
いわゆるスイッチが入った状態に、由香里はなっていた。

男の肌、ぬくもり、
たくましい腕、胸板
男の腰、太もも

酔っていたせいもあるのだろう。
もともと、セックスは好きだった。
しばらく、男の体から遠ざかっていたからなのかもしれない。
さっきまでの嫌悪と憎悪はどこかに消え去り、全く逆の感情、

男に触ってほしい、
男たちに身をゆだねたい。
そんな感情が、少しずつ心を占めていった。