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独りの部屋
第25章 悶々する朝に、独りぽっち
陽ざしがカーテン越しに差し込む。
それだけで、昨夜の温度が蘇る。
彼女の指先が、舌が、私の奥に刻んでいった疼きが――
じんわりと目覚めの身体に広がっていく。

隣には、誰もいない。
あの人は、夜が明ける前に帰っていった。
「今度は、朝までいられるようにするね」
そう笑った声すら、もう少しで幻になる。

私はシーツを握りしめて、脚を少しだけ擦り合わせる。
やわらかい感触に、自分の熱がまたふつふつと戻ってくる。

「……バカ」

口に出しても、どこにも届かない。
背中に残った彼女の指の痕も、うなじに落とされたキスも、
誰にも見えない場所で、私ひとりの宝物みたいに疼いてる。

ほんの数時間前まで、溶けるほど抱きしめられていたのに、
今は、スマホの画面も、ただ静かに眠ってる。

会いたい。

その一言を送るには、まだ朝が早すぎた。
でもこの身体は、もう彼女を欲しがってる。

私は枕に顔をうずめて、
ひとりきりの熱に、そっと沈んでいった。


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