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わたしのお散歩日記
第3章 犬の散歩
 時間帯にもよるけど犬を連れてお散歩している人も多い。犬同士を遊ばせながら飼い主同士で立ち話したりしている。『〇〇ちゃんのおかあさん』なんて犬の名前で呼び合っているのは、やっぱりワンちゃんが主人公なのね。どっちが飼われているのかわからないくらい。

 『〇〇ちゃん、いつ見てもハンサムよねぇ』
 『〇〇ちゃんも、すっごくかわいい』

 相手の犬を褒めつつ、自分の犬も自慢している感じが微笑ましいと言えば微笑ましい。

 夫婦で犬を連れてお散歩している人もいる。やっぱり犬が中心だから、どちらかが犬を連れて、前後に連なってずんずん歩いている。運動も兼ねているみたいで首からタオルをさげて。奥さんはサンバイザーをかぶったりして。夫婦水入らずで手を繋いでのんびり歩いているなんていう人は滅多に会わない。

 顔見知りに行き会うと立ち話が始まったりもするみたい。だいたい奥さん同士がおしゃべりしていて、その間、旦那さんは歩きたくてしかたない犬と引っ張り合いをしたりして。男同士では話が弾むことはなさそう。女って、ほんと、お喋りの話題には事欠かない生き物。

 『おい、先、行ってるぞ』

 しびれを切らした旦那さんの一言で、ようやくお喋りもひと段落。

 『じゃ、また、今度ね』

 夫抜きで心行くまでお喋りする約束も成立したみたい。やっぱり、お喋りするなら女同士、それも世代も同じなのがいちばんたのしい。

 『〇〇ちゃん、いつ見てもハンサムよねぇ』
 『〇〇ちゃんも、すっごくかわいい』

 今度は犬じゃなくてお互いのセックスフレンドのことだったりして。

 『まだ若いんでしょ?』
 『今度、温泉に行くことにしてるの』
 『あら、ご亭主は?』
 『とりあえず、炊飯器のスイッチくらいは押せるから、カレーでもつくっておけばいいかなって思ってるの』
 『どこかで預かってくれるといいのにね。なんならウチで預かってもいいわよ』
 『あら、ほんと? それなら安心だわ。お皿一枚洗えない人だから』
 『そのかわり、そのうちウチもお願いね』
 『もちろんよ。ちゃんと下見してくるわ』

 わたしもペット飼いたいわ。小さなバッグを提げて毎日いっしょにお散歩して。その気になったらいつでもデキるようにバッグの中にちゃんと準備して。
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