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わたしのお散歩日記
第2章 錆びた看板
 後から△△中学校の生徒たちもお風呂に入って来た。みんなスタイルのよい子ばかりで、タオルで身体を隠したりするようなところもなく堂々としていた。わたしたちが先にお風呂にいたのがいかにもいまいましいと思っている様子が態度や目つきに現れていたから、わたしたちはなおさら小さくなって湯船に浸かっていた。

 『もうたっぷり入ったんでしょ。わたしたち、お風呂に入りたいんだけど』

 △△中学校のキャプテンの子が湯船に浸かっているわたしたちに向かって言い放った。

 『ど、どうぞ…』

 わたしたちのキャプテンのキクちゃんが返事をした。

 『わっかんないかなぁ!』

 自分たちが入るからさっさと湯船から出ろという意味らしい。

 『い、いま出ますから…』

 キクちゃんが腰を浮かせた瞬間だった。

 『キクー! そんな礼儀知らずは相手にせんでいい!』

 ものすごい大音声がお風呂の中に響き渡った。M本先生がわたしのすぐ横のお湯の中から勢いよく立ち上がっている。わたしはびっくりして先生を見上げた。

 (先生…そんなところにいたんですか。全然気が付かなかった…)

 湯船に最初に入ったのはわたしだったから、先生はいつの間にか後からそっと入っていたらしい。本当は先生の怒鳴り声を聞いたことにも驚いたけれど、そのときは先生がすぐ横にいたことにも驚いてしまった。

 仁王立ちしているM本先生は決してひょろっとした身体ではなかった。均整がとれていて筋肉もついていて何よりお尻の形が綺麗だった。下の毛の形も綺麗だったのも目に入ってしまった。△△中学校のキャプテンはスタイルはいいと思ったけど、M本先生の身体に比べたら全然子どもだと思った。

 △△中学校の子は腰を抜かしたように尻もちをついてしまった。お風呂につかっているわたしの目線の向こうに彼女の股間が見えた。

 (生えてないんだ…)

 わたしが思ったのはそんなことだった。キクちゃんは生えているし、わたしも生えている…。偉そうにしているけどあの子はまだ生えてない…。

 「一緒に合宿しているんだから、一緒に仲良く入りましょうね」

 M本先生が声を掛けた。その優しい声とさっきの大音声の差にまた驚いてしまった。

 ふと、強豪校と言ったって同じ中学生じゃない…と思えた。
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