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わたしのお散歩日記
第5章 商店街の本屋さん
 商店街にある本屋さん。毎月買っている女性雑誌の新刊号が店先に並んでいるのが目に留まる。いつもはスーパーマーケットで食材やらと一緒に買っているけど、本当はこういう本屋さんで買うべきなのよね。お肉もお野菜もお魚もだけど、小売りのお店で買わなかったらそのうち商店街がなくなっちゃう…。

 本屋さんにはスーパーマーケットには置いてない本や雑誌もいっぱいあるし。いろいろ目移りしながら選んでいくのはやっぱり楽しい。昔は学校帰りによく立ち読みしたものだった。おませなクラスメートがこっそり見せてくれたティーン向けの雑誌。『how to ×××』なんていうページにすごくドキドキして。おこづかいを握りしめて、自転車を漕いでいちばん誰にも会わなさそうな本屋さんで買ったっけ。参考書かなにかと一緒に。自転車を全速力で漕いで家に帰って…。あんな雑誌、まだあるのかしら。

 本屋さんに足が向く。薄暗くて涼しい。お客さんは誰もいない。お店には悪いけどちょっとうれしい。自由に振舞えるわたしだけの空間みたいで。本と雑誌が半々くらいの品ぞろえ。棚の間をゆっくりと歩きながら並んでいる雑誌を目で追っていく。たまに手に取ってページをめくってみる。

 『3分でできるお惣菜』。もう実践しているかも…。今日のごはん、何にしようかな…。

 『初夏のコーディネート』。ずるずる引き延ばしてきたけど、もういいかげん衣替えしなきゃね…。

 『ただしい墓地選び』。…これはまだ先延ばしでいいわ。

 ページをめくっては棚に戻し、また次のを手に取って。お店の中をじりじりと移動しながらいちばん端の棚へ。

 あ…あった。懐かしいティーン向けの雑誌。タイトルはちょっと違うような気もするけど、まあ、こんな風体の雑誌だった。ページをめくってみる。

 『こんな避妊の方法はまちがい』。そうそう。こんなのあった、あった…。シたあとに〇分以内に〇〇で洗えば大丈夫…なんて迷信みたいな話、あの頃はちょっと信じていたりもしたっけ。”いざというときは彼にちゃんとコンドームを着けてもらいましょう”…って、ごくごく当然の結論。

 『カレがよろこぶ必殺テクニック』。ふふ。あった、あった…。”カレに怪しまれない程度に使ってね”…なんて、どうすればいいのよ、なんて思ったっけ。こんなテクニックを繰り出す前にいつも終わっちゃうけど…。
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