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午後四時までの性隷
第13章 再びの喫茶室
「黙っているところを見ると、図星だったようですね」

トロトロの液体が漏れ出ていました。

榎木さんがいないのならば、あの場でオナニーしてしまったかもしれません。

それほど感じ入っていたのは事実です。

もう前を向けません。

「まだいやらしい液体が滲み出てませんか?」

「え…榎木さん、や…やめて…」

「濡れているのがそんなに恥ずかしいですか?」

「だ…だって…」

「僕は嬉しいんです」

「えっ?」

思わず顔を上げました。

「戻って来てくれたんですから」

榎木さんは元の体勢に戻ってゆっくり話し始めます。

「初対面の男から渡された縄で興奮してくれているんです。僕はこれ以上ない喜び、というか幸せを感じています。その縄を持って、そのまま帰ってしまう手だったあったはずです。アイさんはご自分で縛れるんですから。『本物』をタダで手に入れて、姿を消してしまうことだってできたんですよ。あんなものを見せられたらあそこも濡れてしまいます。そんなことをわからない男はいませんよ。それなのに、ちゃんと戻って来てくれた。僕は賭けだと思ってました。これまでメッセージのやり取りをしてある程度の信頼関係を築けていたとしても、実際に会うと怖さの方が勝ってしまう人もあるでしょう。なにせ普通の出会い方じゃないんですから。それでもアイさんはちゃんと戻って来てくれました。敬意を表したい気持ちなんです」
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