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午後四時までの性隷
第6章 意を決しての投稿
書き込みを削除したことで通知のメールは止まりましたが、私の動悸は止まりません。

誰からどんなメッセージが来ているのか、気になって仕方がありませんでした。

マイページにアクセスすると、合計で25通もメッセージが来ていました。

たった10分程度しか載せていなかったのに…。

ひとことのメッセージから、長文のものまで様々。

ひとつひとつメッセージを開いていくと、「今日空いてる?」とか「俺が縛ってやるよ」とか、デリカシーのないものがほとんです。

書き込んで失敗したかな…と思ったのですが、最後のメッセージに私の目と気持ちが留まりました。

「はじめまして、榎木と申します。まずはいろんなお話をしてみませんか?もちろんここのメッセージを通じてで結構です。信頼関係を築くことが大事だと思いますので、ゆっくり始めてみませんか?僕は急ぎません」

この方のメッセージにだけ私の対する気遣いが溢れていて、素直に嬉しかったです。

どんな方なんだろう…と妄想しているうちに夕食の買い物へ行く時間が迫って来たので、そのメッセージだけを保存して他のものは削除しました。

数分間の書き込みを不特定多数に見られただけですが、私自身の全てを見られたような気がして、体の芯はさらに熱くなったのです。
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